煩悩の数は１０８どころの騒ぎじゃねぇガネーシャ店長です。
今日で９月も終わりますね。
ちょっと小寒い毎日ですが、みなさま、お元気でしょうか？
〜目の前に現れる人は、すべて自分の鏡である〜
その人が好きか嫌いかは問題ではない。
その人が良い人か悪い人かも問題ではない。
自分の心のどこかが等身大となって見えているに過ぎないのだそうだ。
ホントかいな？
でも、そう思うと、人見知りで人嫌いのワシでも接客するのが少し楽になったのは事実。
人の心模様ほどうつろいやすいものはなし、である。
心の中で七変化を繰り返しながら、日々諸々の日常と向き合い生きているに過ぎんのよねぇ。(-。-)y-゜゜
などと、菩薩の愛ちゃんは思うのでありんす。
先週のことだ。
菩薩の愛ちゃんに命題を残す客人が現れた。
その人が直接質問を投げかけたわけではないが、接客の中で命題を感じたのである。
dziが好きだというその人は、ワシに「dziというのは間違いで天珠と言う方がわかりやくてよい。」と宣うた。
おいおい・・・(--;)って感じだよねぇ。
誰に言ってんの？って感じだよねぇ。
その人曰く、「お経も漢字で書いてあるでしょ！」だそうだ。
もう少し勉強してから物言った方がいいぞ。
お経はサンスクリット語の音を漢字に当てはめたのであって、それじゃあ理屈が通らんがな。
dziを天珠と言うのは漢民族しかおらんことを知らないのなら気の毒だ。
まだまだ、その人のレクチャーは続く。
「天珠に効能がついていないのはわかりにくい。」だそうだ。
何で？と聞いたら、
「効能があるからこそ、願い事がよくわかるし、《気》を入れるからこそ願い事が心に刻まれる。｣のだそうだ。
どうやら、その人はそういう所で《気》を入れてもらっているらしい。
《気》を入れる人は、すごいパワーがあるそうで、一日で朱砂が現れたそうだ。
朱砂ってあんた・・・・(--;)、ブラッドのことかい？！
どこのファチョン会だよ？？？
そんなんでブラッドが出ても、全然価値のないブラッドだと思うけど。。。
他店の販売方法はどうでもいいんだけど、ワシんとこに来てまでそこの販売方法の素晴らしさを力説してくれんでもいいし。
いろいろ思うことはあるけれど、その人にイチイチ説明しても洗脳かかってるからラチがあかんと思ったので、ワシは「へぇそうなんだ。」と答えるしかない。
一体何しに来たのかよくわからん人だった。
無知なワシにいろいろ教えてくれたのだとしたら、ごくろうさんなことだが、まぁこういう手合いは偵察部隊によくありがちな行動の一つなので、お任めごくろうさんな話だがな。(-。-)y-゜゜
dziにパワーがないのではないが、「飛行機事故でも天珠をしていた人だけ助かった」という話は、もう過去の都市伝説に過ぎんのだがのう。
そういう都市伝説を盾にするのは中華系台湾系風水占術大好きな輩なわけで、チベット密教系の石について同じ事言うても、パワー違いだということに気がつかないのが不思議でならない今日この頃だ。
そう、パワー違いなんですよね。
そこで、ワシは命題を見つけたわけだよ、ワトソン君！
本日のお題目の「現世利益」のとらえ方に違いがあるのではないかと思うのよね。
ほいじゃ、現世利益って何やねん？
現世の利益・・・すなわち、地位・名誉・富と財と長寿に尽きるのかもしれません。
でも、それは道教的な呪術信仰だと思うのよ、ワシは。
仏教的に言うと、利益は「りえき」ではなく「りやく」と言うそうだ。
お寺参りして「ごりやく」がありますようにって思う、その「りやく」だ。
「ごりやく」はすなわち「ご利益」なのだ。
利益は仏の智慧と慈悲の元に発生するわけだ。
生きている今生のこの命の中＝現世においての「利益」なのである。
とても大乗仏教系の考え方だと思う。
来世がよくあるように今世を生きるより、本当は得難く難しいのじゃないだろうか？と思うけど、キーワードの「智慧と慈悲」で正しい生き方をすれば、今生においても「りやく」があるということなのだろう。
ワシは思うのよね。
dziを持ったからって金持ちになれるわけじゃない。
才能を職業にしている人や自営業の人に特に勧められるけど、それって、即決お金に繋がるってことじゃない。
人とのご縁や感謝でお金がもらえるのであって、そこんところにパワーをくれるのだと思うよ。
人間って、欲がなければ頑張れないところがある。
でも、その欲が頑張る気力になるならその分頑張ればいいと思う。
しかし、欲が満たされることはなく、新たなる欲が生まれるのが人間だ。
満たされない物を追い続け、強欲の限りを成就させるためのパワーは、どの石にもないと思う。
頑張る気力を応援するくらいじゃダメですか？
頑張るのはご自身なのに。
現世利益のパワーは、一つ間違えると欲の連鎖を起こし、執着の煩悩から抜けられなくさせてしまうようだ。
本当のパワーは欲の連鎖を断ち切り、煩悩の炎を鎮めることだと思うのだけど。
これは、dziに限ったことじゃない。
パワーストーンと言われる類の宿命だとしたら可哀想すぎる。
人が己の欲のために、何万年も地球が孕んで育てた美しい物を勝手に効能書きを付けてチョイスするのはどうか？と思う。
ある文化圏の、ある地域に、ある年代だけ愛された物に、それらの文化も歴史も知らない者が全く違う文化レベルで解釈して効能を分別し、揚げ句の果てに、小さな執着でそれらをチョイスするのはどうなの？って思う。
美しいもの、可愛いもの、綺麗なもの、惹かれるもの、それらは何でもパワーがあるよ。
人が優しい気持ちになれたり、頑張ろうと思ったり、生きていく力を与えてくれるよ。
今に始まったことじゃなく、過去何年、ワシは同じ事を考え、blogでも毎回同じことを書いてきたことだろう。
全く進歩のないワシだが、うまく書けないけど解釈の度合いが深くなっていることは確かだ。
パワーストーンの作用は人によって違うけど、これがワシ向けの作用かもしれない。
でもなぁ、このご時世、こんな寝ぼけたこと言ってる石屋は他にはないだろうよ。。。(--;)
ほんだで儲からんだよ。。。(>_<)
やっぱ、ワシが間違っとるのかのう。。。(T_T)
自信と不安は隣合わせにワシを襲うのが常である。
Message for you from H. H. the Dalai Lama
あなたがたの友人たちに示す愛や慈悲心は、実際には執着心である場合が多いのです。この感情は、「全ての生あるものは幸せになり、苦しみを避ける権利を等しく有している」ということを理解したところより発したものではありません。この感情は、「私のもの」から発しています。
例えば、「私の友人」、「私にとっていい何ものか」というところから出て来ているのです。これは執着心です。その友人なり誰かがあなたに対する態度を変えたら、あなたの彼（彼女）に対する親愛の情はたちまち消えうせます。その人が人類の仲間であり、苦しみを克服する権利を持っていることをシンプルに認めることによって、その人を思いやるべきです。ここが執着心と慈悲心の大きな違いです。真の慈悲心とは、健康的で理性に裏打ちされたものなのです。執着心は偏狭で捻じ曲がったものと言えます。
今日の猊下のお言葉に少し救われた気がした。
現世利益は決して執着心の増幅でも成就でもないのだよ、明智君！(-。-)y-゜゜
と、菩薩の愛ちゃんは思うのであります。
