2/20/2007

十人十色

こんにちは。
アンティークdziの鑑識はできるのに○○天珠という中国式の呼び名と嘘くさい効能の能書きはできないガネーシャ店長です。
だってそんな言い方中国人しかしないし、現世利益万歳の風水的な効能なんて中国人しか言わねぇぞ!
チベット人に聞いてもラマ僧に聞いても、「二眼は家内安全で三眼は金運ですかね。」なんて答える人にお目にかかったことがない!
石商人だって誰もそんなこたぁー言わねぇぞ!
そんなこと言ってるのは中華系だけさ。

こんなワシなので、効能を聞きかじって天珠なるものをお求めに来たお客さんを何人帰らせてしまったかわかりゃしない。
一度なんか、「アンティークの龍六眼はないの?」と言われ、「そんなものがたやすく手に入るなら私が欲しいですね。」と答えたら、「オレは三百万で買ったけどね、ほれ。」と見せられて、それが鼻で笑っちまうくらいビカビカのニューにヒビ入り加工がばっちりしてあるもので原価でも三千円もしないだろがっ!っちゅー代物だったので、「素晴らしいですね。ウチにはないのでごめんなさい。」とひきつり笑顔を作るのが精一杯だった。
他にも「本物のアンティークが欲しい」と言う人に限って、外国人のやっているお店で買う。
日本人の我々の言うことは信用できないのだろうね。
アンティークもピンキリだ。
ワシなら絶対それは買わないなという困った代物を「安く売って貰えたから。」と喜んでいる。
申し訳ないが、その代物でその値段は三倍くらい払い過ぎだな、残念って思う。
オークションに出ている品物をアンティークかどうか見て欲しいと言われることもある。
パソコン画面の向こうの写真を見てくれと言う。
「このアンティーク天珠が二十万て安くない?」と聞かれても困る。
本物で二十万だったら、そりゃ安いだろうけど、どう見ても二万にしか見えない代物の場合はとっても困る。

選ぶ基準は十人十色だな。
ちなみにワシの基準は、まず石の質から入る。
質を見て加工を見て古いか新しいかはすぐにわかる。
相手がどんなにアンティークだと言っても自分の中で?と思う点が一つでもあったら絶対信用しない。
ワシの相手は外国人だ。
足元見られるような態度は絶対出さない。
自分の中でアンティークだと納得がいけば次は気だ。
気というか石のパワーを感じるものを選ぶ。
ワシはわかるのよ、そういうパワーが。
だから石屋をやってるのさ。
ウチのカリスマ☆アフロさんはとても勉強熱心なので、プロの石商人に、これが本物かどうか見てくださいと頼まれることがよくある。
ワシはプロの石商人に、この石のパワーをどう思う?と聞かれることがよくある。
そんな時、おいおい、キミたちの方がプロじゃろがいっ!とツッコミながらも、大好きな石に囲まれて幸せだったりする。
イカレポンチなすっとこどっこい夫婦だな、こりゃ。

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