パワーストーンに囲まれて♪

こんばんは☆
夜分遅くにガネーシャ店長っす。
アンティークストーンに囲まれてご満悦な写真は一昨日のワシです。
バカですねぇ〜〜〜f(^ー^;
チョーカーのdziだけ私物で、他は販売しているものです。
いつもは店内に飾ってあるものです。
商品の並べ替えをしていると、「ねぇ、アタシはココよ(^_-)-☆」と言わんばかりの存在感で誘惑する子たちばかりです。
なので、たまにはこうして着けてあげるのです。
・・・飾って鑑賞されるために生まれてきたわけじゃないんだもんね、この子たちは。

真ん中のネックレスは、西アジア生まれのAncientAgateをずら〜りと繋げたものです。
今、この子たちの国は宗教紛争の渦中です。

予言者モハメッドが偉大なるアラーの神の教えを広めたエリアで生まれた。
予言者が活躍するより２０００年も前に、その地域に住んでいた人々は、この石たちを掘り出し、削り、穴をあけ、身に着けていたのである。
一体何のために？
ホントに何のためでしょうか？
きっとこの石たちにパワーを感じたのでしょうね。
では、一体何のパワーを？
想像してみましょう。
チグリス・ユーフラテス川沿いに発生した文明は、現代を生きる私たちが世界史で習うほど高度で立派な文明だった。
しかし、今の私たちの暮らしほど便利ではない。
医療も教育も行き届かなかっただろうし、電気もなければ車もない。
そして今よりもっと強烈な格差社会があったことだろう。
富める者は権力を持ち、貧しい者は自由もなかったかもしれない。
そんな時代にどんなパワーを求めたのだろう？
人の願いや祈りのベクトルは、いつの時代も「幸せ」に向いていくものである。
古代における「幸せ」とは？
安産・健康・繁栄・家族の絆・・・、そんなシンプルな願いは、当時の人が真に求める「究極の幸せ」だったに違いない。
そしてそれは、時を越えて、現代の私たちの「ささやかな幸せ」でもある。
古代の人々が求めたパワー、願い・祈りの深さがギュ〜ッと詰まったAncientAgateは、だからこそ魅力的であり、その艶・光沢は、レプリカのものとは大きな違いがある。
今風に言うと、格段に別格の品格があるのである。

大きなdziが３つ入ったネックレスは、チベタンコーラルとチベタンターコイズはアンティークですが、dziは近年作られたものです。
わかりやすく言い換えると、この大きさで本物アンティークの九眼や双天地だったら、一体なんぼやねん？ってことです。
ワシの店にもたまにスットコドッコイが、「大きな古い九眼ある？」ってやってくる。
「ご予算は？」と聞くと、偉そうに「２００万円くらいなら出すよ。」と言う。
心の中で「あぁお馬鹿さん」と思いながら、丁重にございませんと述べる。
そしたらそのスットコドッコイは、「へぇ〜、持ってないんだ。どこそこの店で３００万円の見かけたけどここはないのか。」と言う。
「はい、ないです。
古い九眼で２００万円で手に入るものなんて、この世にないと思います。
３００万円のもないと思います。
それは、確実に新しい九眼で、おまけに暴利を貪ってます。
スットコドッコイにはそれで上等だと思うよ。」
・・・と言いたいところをグッと堪えて「申し訳ございません。」と応対するのである。
アンティークdziはお金持ちのステイタスではない。
確かにとっても高価なものだ。
高価なものだからこそ、アンティークが理解できる人が持てばいいと思う。
アンティークじゃないdziだって、なかなかの趣がある。
その趣がわかる人だけが身に着ければいいと思うのである。
ギャンブルに勝つから、恋愛成就するから、金運アップだから、最近ではダイエットに効くからというのもあるそうだが、そういうのがお望みの人は、申し訳ないけど天珠じゃなくてもいいと思うよ。
そういうのがお好みの人にわかりやすく天珠と書いてみたが、天珠は中国語表記である。
「中国のお守り石・西蔵天珠」と書かれ風水とタイアップした天珠は、もうすでにその本質がdziではないとワシは思う。

宗教紛争に巻き込まれた人々は、決して戦争したいわけではない。
アラーの名の下にジハードを繰り広げることは、ほんの一部の指導者という仮面をかぶった権力者が行っているのである。
チベットは最初から中国ではない。
１９５０年以降、中国共産党の侵攻から始まり、１９５９年ダライ・ラマと約８万人のチベット人ががインドに亡命した。
どんなに取り繕っても真実である。
今からほんの５０年くらい前のことである。

人は、ただ、穏やかな生活をしたいだけなのに。
穏やかな日常のささやかな幸せを求めているだけなのに。

パワーストーンに囲まれてご満悦なワシなのだけれど、人の業の深さと強さをしみじみ考えてしまう。

私は幸せなんだなって思う。
私の周りの人も幸せなんだと感じてほしいと思う。
大きな事はできないけれど、小さな幸せの輪が和になって広がって、そしていつか本当に平和で幸せな世の中になるといいなと思う。
アンティークの石にしか持っていないパワーが、私に気づかせてくれるのである。