12/04/2007

仏像ブーム

どもども〜♪
一人店番&こんなに寒くちゃ誰も来やしねぇ・・・(>_<)、、、のガネーシャ店長です。

世は秘かに仏像ブームだそうね。
昨日から四夜連続で再放送してくれるNHKにはちょっと感謝しちゃっている。
今夜も0時10分から総合で見られまっせ。
興味のある方は見てみてね。

しかし、なんだねぇ、どうして皆様そんなに仏像好きなん?
投稿のおたよりを拝聴させていただいても、なんだか皆様、それぞれに深い思い入れがあるようにみえて、実は心のカウンセリングの対象としているような気がしてならない。
ワシも仏像は好きやけど、それほどまでの感覚には未だ至っていない。
まぁ、どれを見ても、「へぇ、素敵ねぇ♪」とまでは感じても涙は出ない。
そうつぶやくと旦那は、「まぁ、キミみたいな心の狭い人間にはわからないでしょう。」とクールに言った。
「ほんならアンタはどういう仏像に出会ったことあるん?」と聞いてみると、「ボクは涙を流したことはないし、そこまでの感激も受けたことはないけど、ほら、キミとは違う次元でボクは物をみているから・・・・云々」と続く。
あぁ、そうだった。
ウチの旦那はインテリジェンスの香るボクだった。
まともに聞いてみたワシがバカだったと、彼の能書きを耳で聞きながら、目は画面に映る仏像を追い、心の中でワシは仏像の何が好き?と模索する。
なかなか器用なことができるが、ワシのちょっとしたプチ特技である。

仏像のどこが好き?何が好き?どれが好き?

ワシは解った。
ワシは日本の仏像というか、東アジアの仏像にはあんまり興味がないことが。
仏像のどこが好き?と問われれば、迷わず「顔で選ぶ派です!」と答える。
仏像の何が好き?と問われれば、迷わず「彫りの深い顔立ちです!」と答える。
仏像のどれが好き?と問われれば、「ピカピカしたのじゃなくて、石や木を彫り込んだやつです!」と答える。
ワシの好きな仏像の系統は、ガンダーラ美術系の彫りの深いお顔立ちで、レリーフに彫り込んである感じや石窟寺院にあるような感じのものだ。
古い時代のヒンズーの神様の彫り物も大好きだ。
醤油顔よりソース顔、ソース顔というよりスパイスの効いた顔が好きなことに気がついた。

10月の終わり、43才の誕生日はニューデリーにいた。
ちょいとばかしワケあって、2号と二人旅だった。
その日は、デリー市内を観光する予定だったが、旅慣れない2号が前夜から高熱を出した。
宿で温和しくしていたが、熱が下がって37度5分くらいになると、暇で暇でしかたなくなる。
せっかくニューデリーにいるんだから、どこか1つくらいは観光しようと意見がまとまり、選んだ場所がナショナルミュージアム。
ま、あれだよ、国立博物館ね。
インドは何でも外国人枠の料金が設定されている。
拝観料やら入場料やらも分かれているところが多い。
デリーの博物館は料金は同じ設定だったけど、なんと持ち込みのカメラやビデオがお一人様料金を入り用とする。
どんな種類でもカメラはカメラ。
プロ使用の一眼レフだろうが、ワシのデジカメだろうが、人間一人とかわらない。
撮影の腕前も関係なく同一料金なのだ。
ま、キマリなら仕方ないので料金を払い入館した。
せっかく金出したんだから、どんな写真でも撮らにゃ勿体ない気がしてしまう貧乏性なオレ様加減に親子で笑ってしまった。

博物館はとっても素敵に興味深いものばかりだった。
ここなら1日中おられるでぇ〜♪と、一人でインドに来ても楽しめるスポットにエントリーしておくことにした。
インドは広い。
なんでもデカイ。
歴史が古い。
人が多い。
それゆえ、あらゆる文化・宗教・民族が盛り込まれた文化を持っている。
仏教もインド生まれなんやし、それ以前の土着信仰やヒンズー教の神様も、仏教の仏様に姿を変えていたりする。
そういう意味でインドはおもしろく興味深い。

写真は、博物館で見たイケメンのブッダ像ベスト3。




どないどす?
イケメンでっしょろ?
でも、ワシ的に本物のイケメンっちゅーんはこのお方のことや!という大本命がおりまして、、、
それが、このビシュヌ様です。

ヒンズーの世界では、ブッダはビシュヌの第9番目の化身という説があり、タイでは、ビシュヌのことをヒンズーブッダと呼んだりもする。
ブッダ=ビシュヌ
そう簡単にくっつけてしまうのは、ヒンズー教徒でもなく敬虔な仏教徒でもないワシには難しいし、日本の仏像は、すでにビシュヌ様から離れてとっても薄められた顔立ちで、若干ふくよかにもなってしまって、朝青龍よりのモンゴロイド系に変化し、そしてよく見ると、ラーメンマンのような口ひげまであったりする。
あぁ、なんか、もう、これは仏陀=ビシュヌにはなれませんね。(>_<)
個人的意見きわまりないですが、ワシはやっぱり本家本元にこの古いビシュヌ様が一番好きだ。

第一夜では十一面観音は、なぜ十一面なのか?というところを中沢新一氏が説明していた。
それは龍神と関係あるらしい。
水と農耕民族である庶民の生活と深く関わりがあるそうだ。
いとうせいこう氏は、十一面というのは正面以外に頭に十の顔があり、十は完成された数字であると語っていた。
へぇ〜そうなんだぁ。。。と関心しながら、ワシ的考察推理が閃いた。
龍と頭でつながりで、十一面観音もビシュヌの化身に見えなくもない。
肩に大蛇を持ち、大きく高く結い上げたロングヘア。
そんなビシュヌ様の姿と少し重なる、が、お顔は断然ビシュヌ様の勝ちだわ♪

ニューデリーを離れ、ガンガーを見ようというテーマで、リシュケシューハリドワールーバラナシへと旅だったバカ親子です。
バラナシから仏陀が最初に説教をしたというサールナートはとても近く、ちょい疲れで「別に行かなくてもいいしぃ〜」なんてヌカすバカ親子に、モスリムのドライバーさんは言った。
「日本人はブッディストと聞いている。あなたたち、ブッディストか?ブッディストならサールナートへは是非行くべきだよ。」と。
別にブッディストと誇れるほどの仏教徒ではないが、まぁついでなんだから行った方がいいかもしれない。
ドライバーさんに諭され、サールナートへ向かったわけだ。
サールナートには土色の大きなストゥーパがある。
その周りに各仏教国のお寺が点在している。
「どこか見たいお寺はある?」とドライバーさんはとても気を使ってくれる良い人だった。
「ほいじゃさ、チベットのお寺もあるん?」とさり気なく控えめにリクエストしてみたら、「オッケー(^-^)g""」と案内してくれた。

これがチベット寺の本堂におわす仏陀です。

これはこれで、ワシ的にはまだまだ好きな部類のお顔立ちだ。
ここのチベット寺のラマ僧は、英語が少ししか喋れなかった。
もちろんヒンディー語も喋れない。
チベット語がメインだ。
ダラムサラからこのお寺に修行に来たそうだ。

サールナートにはいろんなお寺がある。
少し回っただけだが、何度もチュバを来たチベットの女の子5人組みに遭遇した。
インドでもヒマラヤに近い方に住んでいるという。
みんな熱心にお参りしていた。
サールナートに住む人はインド人でも仏教徒がたくさんいる。
バラナシには、仏教徒もいるしヒンズー教徒もいるしイスラム教徒もかなりの数でいる。
でも、みんな争うことなく平和に暮らしている。
神様仏様に守られているというのは、こういうことなんかもなって思ったりした。

インドを離れチェンマイに戻って、いつもはあまり行かないエリアのお寺を巡ってみることにした。



こんなヒンズー寺院っぽい仏教寺院もあったりする。
素敵ざんしょ?(o^^o)
「ワット・チェット・ヨート」というお寺です。
赤バス(ソンテウ)でもトゥクトゥクのドライバーでも、きっとみんな知ってるよ。
大きな敷地に作り込まれた感じもなく、素朴な佇まいでございます。

こうしてみると、ワシは仏像本体より、寺院全体の雰囲気の方が好きかもしれない。
仏像も渋みのある方が好みだ。
機会があったら、カジュラホーやアンコールワットも行ってみたい。
あ、どちらもヒンズー寺院だった。。。f(^ー^;
もしかしたら、仏像より神像の方が好きなのかもしれませんな。。。

ウチの屋号は「ガネーシャ」です。
バラナシの骨董屋さんで60〜80年前のガネーシャ像を2つゲットしました。



出土先はブッダガヤ近辺。
信仰のあとがよくわかるすり切れ具合も愛らしいガネーシャです。

せっかくの仏像ブームなのだから、ちょっと言いたいことがある。
日本人は「墓参り教ですか?」と思うほど墓参りはするけど、お墓のある本堂で手を合わせることはなかなかしない。
是非、本堂に入って、ご本尊の仏像に手を合わせてみましょう。
そちらの方がよほどパワーをくれると思います。
だって、お墓の中には誰もいないって、「千の風になって」で歌ってるじゃ〜あ〜りませんかっ!(^^ゞ

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